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震災、揺れによる災害 地震の強い揺れによって引き起こされる災害。強い振動によって崖や斜面が崩壊したり、人為的建造物が破壊される。 揺れの大きさ 揺れが大きいほど被害が大きくなる。揺れの強度は基本的に 地震自体の強さ、震源からの距離、地盤の構造によって決まる。地震自体の強さはマグニチュードで示される。マグニチュード8クラスの地震を一般に巨大地震と呼び、震源地から数百kmの広い範囲で大きな被害が出る。1923年に発生した関東大震災はマグニチュード7.9の巨大地震だったが、東京府・房総半島・神奈川県・伊豆半島の全域が震度6の激震に襲われた。マグニチュード7クラスの地震でも震源が地下の浅いところにあれば震源周辺に激甚な被害を与える。1995年の阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3で、震源に近い神戸市や阪神間に大きな被害を与えた。 大きな地震があったとき、わずか数十~数百m隔てた場所で被害が大きく違うことがある。これは地質構造によって揺れ方がかなり違うことが原因。すなわち地下の浅いところに硬い岩盤があるような場所では揺れは比較的小さいが、砂や粘土が厚く積もった場所では揺れが大きくなる。同じ原理で、谷間を埋め立てた造成地も揺れが大きくなる傾向がある。日本全国の揺れやすさについては国土省が調査した結果が公表されている。大河の河口周辺の沖積層では、震度が1ポイント近く高くなることが想定されている。 揺れの大きさを表わす単位に、振幅、加速度(ガル)、震度がある。振幅は揺れ幅の大きさを、加速度は揺れの速さを物理的に示す。震度は以前は人間の感覚で評価していたが、1996年以後計測震度計により自動的に観測されるようになった。 山崩れ、崖崩れ 不安定な急斜面が強い揺れによって崩壊する現象。谷の上流部でがけ崩れが発生した場合、岩石や土砂が谷筋に沿って長い距離を走る岩屑なだれ(がんせつなだれ)となる。崩壊によって斜面上にあった山林、田畑、住居、道路が被害を受け、更に落下した大量の土砂によって田畑や住居や道路が埋められる。山間部の河川では大量の土砂によって渓谷が埋まってダムを形成することがある。このダムは不安定なので後日決壊して下流域に水害をもたらす。1847年の善光寺地震では、善光寺平の西にある虚空藏(こくぞう)山が崩壊し、麓の犀川に高さ100mにもおよぶダムが出来た。このダムは地震発生の一ヶ月後に決壊し、善光寺平一帯に大規模な水害をもたらした。 地割れ、液状化現象 地震の揺れによって地面にひびが入るのが地割れ。液状化現象は以前 流砂現象と呼ばれていたが、地下に水を大量に含んだ厚い砂層が存在する場合に発生する。通常は一応固体化している含水砂層が強震動によって流動化して地割れを生じ、割れ目から砂が吹き出たり(噴砂現象)、地面の沈下を引き起こしたりする。1964年の新潟地震では、旧信濃川の河道であった場所で建物の沈下や傾斜が多発した。阪神・淡路大震災では、神戸港の護岸の各所に砂を使用していたため、液状化によって岸壁が沈下し、港湾が長期間使用不能になった。 建造物の損傷や崩壊と火災 強い揺れによって建物の柱組や壁が破壊され、建造物が損傷・崩壊し、中にいた人を埋めてしまう。調理や暖房に火を用いている時に建物が崩壊すると火災を引き起こす。地震時の火災は消火が極めて困難。地震による火災の特徴を列記する。 多数の個所で一斉に発生する。 水道管が破壊されて消化用水が供給できない。 崩壊した建物の破片が道路を埋めて通行が困難になる。 停電による信号故障により道路の通行が混乱する。 これらによって消防署による消火活動が十分に実施できない。また地震の翌日に破壊された無人の家屋から出火することがある。これは電気ヒーターのスイッチが入りっぱなしのまま(停電で発熱しない)家人が避難した後、停電が復旧しヒーターが発熱して周辺の可燃物を発火させる現象で通電火災と呼ばれている。 大きな地震では多数の橋梁や高架道路・高架線路が破損や落下するため、交通網が寸断される。1995年に起こった阪神・淡路大震災では、神戸市の大火災、山陽新幹線の高架の落下、高速道路の転倒等の被害を出し、現代社会の地震に対する弱点を明らかにした。
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震災、揺れによる災害 地震の強い揺れによって引き起こされる災害。強い振動によって崖や斜面が崩壊したり、人為的建造物が破壊される。 揺れの大きさ 揺れが大きいほど被害が大きくなる。揺れの強度は基本的に 地震自体の強さ、震源からの距離、地盤の構造によって決まる。地震自体の強さはマグニチュードで示される。マグニチュード8クラスの地震を一般に巨大地震と呼び、震源地から数百kmの広い範囲で大きな被害が出る。1923年に発生した関東大震災はマグニチュード7.9の巨大地震だったが、東京府・房総半島・神奈川県・伊豆半島の全域が震度6の激震に襲われた。マグニチュード7クラスの地震でも震源が地下の浅いところにあれば震源周辺に激甚な被害を与える。1995年の阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3で、震源に近い神戸市や阪神間に大きな被害を与えた。 大きな地震があったとき、わずか数十~数百m隔てた場所で被害が大きく違うことがある。これは地質構造によって揺れ方がかなり違うことが原因。すなわち地下の浅いところに硬い岩盤があるような場所では揺れは比較的小さいが、砂や粘土が厚く積もった場所では揺れが大きくなる。同じ原理で、谷間を埋め立てた造成地も揺れが大きくなる傾向がある。日本全国の揺れやすさについては国土省が調査した結果が公表されている。大河の河口周辺の沖積層では、震度が1ポイント近く高くなることが想定されている。 揺れの大きさを表わす単位に、振幅、加速度(ガル)、震度がある。振幅は揺れ幅の大きさを、加速度は揺れの速さを物理的に示す。震度は以前は人間の感覚で評価していたが、1996年以後計測震度計により自動的に観測されるようになった。 山崩れ、崖崩れ 不安定な急斜面が強い揺れによって崩壊する現象。谷の上流部でがけ崩れが発生した場合、岩石や土砂が谷筋に沿って長い距離を走る岩屑なだれ(がんせつなだれ)となる。崩壊によって斜面上にあった山林、田畑、住居、道路が被害を受け、更に落下した大量の土砂によって田畑や住居や道路が埋められる。山間部の河川では大量の土砂によって渓谷が埋まってダムを形成することがある。このダムは不安定なので後日決壊して下流域に水害をもたらす。1847年の善光寺地震では、善光寺平の西にある虚空藏(こくぞう)山が崩壊し、麓の犀川に高さ100mにもおよぶダムが出来た。このダムは地震発生の一ヶ月後に決壊し、善光寺平一帯に大規模な水害をもたらした。 地割れ、液状化現象 地震の揺れによって地面にひびが入るのが地割れ。液状化現象は以前 流砂現象と呼ばれていたが、地下に水を大量に含んだ厚い砂層が存在する場合に発生する。通常は一応固体化している含水砂層が強震動によって流動化して地割れを生じ、割れ目から砂が吹き出たり(噴砂現象)、地面の沈下を引き起こしたりする。1964年の新潟地震では、旧信濃川の河道であった場所で建物の沈下や傾斜が多発した。阪神・淡路大震災では、神戸港の護岸の各所に砂を使用していたため、液状化によって岸壁が沈下し、港湾が長期間使用不能になった。 建造物の損傷や崩壊と火災 強い揺れによって建物の柱組や壁が破壊され、建造物が損傷・崩壊し、中にいた人を埋めてしまう。調理や暖房に火を用いている時に建物が崩壊すると火災を引き起こす。地震時の火災は消火が極めて困難。地震による火災の特徴を列記する。 多数の個所で一斉に発生する。 水道管が破壊されて消化用水が供給できない。 崩壊した建物の破片が道路を埋めて通行が困難になる。 停電による信号故障により道路の通行が混乱する。 これらによって消防署による消火活動が十分に実施できない。また地震の翌日に破壊された無人の家屋から出火することがある。これは電気ヒーターのスイッチが入りっぱなしのまま(停電で発熱しない)家人が避難した後、停電が復旧しヒーターが発熱して周辺の可燃物を発火させる現象で通電火災と呼ばれている。 大きな地震では多数の橋梁や高架道路・高架線路が破損や落下するため、交通網が寸断される。1995年に起こった阪神・淡路大震災では、神戸市の大火災、山陽新幹線の高架の落下、高速道路の転倒等の被害を出し、現代社会の地震に対する弱点を明らかにした。
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